うちのロカボ。

産後半年で-13㎏の減量に成功したアラサー2児の母の低糖質ダイエットブログ。

なんでも美味しく食べられることは、それだけで幸せなことなんだと気付かされた

こんにちは。yukkoです。

 

タイトル通りですが、
今日仕事先で出会った方と打ち合わせがてらランチをしたときに
なんでも美味しく食べられることは、それだけで幸せなんだと気付かされたはなしをしたいと思います。

ちょっぴり切なくなるはなしかもしれませんが、お付き合いください。

今まで美味しいと感じたことがないんですよね

初めてお会いする方との仕事の打ち合わせだったので、久しぶりに娘を預けての仕事。

ちょうどランチ時だったことと、相手の担当さん(仮:A子さん)と話が盛り上がったので、
一緒にお昼を食べることになりました。

お店は近くにあるパスタが美味しいイタリアンレストラン。


娘がいないので、ここぞとばかりに普段食べられない味付けのメニューをギラギラした目つきで睨む私をみて


「yukkoさん、もしよければ、食べたいやつ2種類選んでください。1つ私の分でシェアしましょう。」

とA子さん。

 

なんていい人なんだ~!


ってなことで遠慮なく2種類、大人のナポリタンとウニクリームパスタのランチセットを注文。

 

パスタが出来上がるまでの間にランチセットのサラダとスープ、パンが運ばれてきたのでつまんでいると
一向に手を付けないA子さん。

 

パスタから食べたい派なのかな?と思っていたのですが、
肝心のパスタが運ばれてきても、全然手をつけません。

「A子さん。もしかしてお腹減ってなかった?」


心配になり声をかけると
最初はそんなことないですよ!と気を使った返事をしていたA子さんも、
最後の珈琲が運ばれてくる位になってようやく告白してくれました。

 

食べることにたいする興味をもったことがない30年間

A子さんは拒食症などのように食べることに嫌悪感があるわけではないのですが、食べ物に一切の興味がないそうです。

 

それは物心ついたときから。

 

それでも、幼い頃は気を遣って、親が用意したご飯を残さず食べていたそうですが、
社会人になり、1人暮らしをはじめると、空腹を満たすだけのためにコンビニで買ってきた一番安いパンだけを食べたり、炊いた米だけを食べるように。

ひどい時には食べることも忘れ仕事をし、
何度か栄養失調で病院に運ばれたことがあるそうな…。

 

そのたびに両親が泣いて心配する様を見て、
栄養を取るためだけに、できるだけバランスのいい食事を心掛けているそうですが、

“何を食べたらいいか”
いつも悩んでいるんだそうです。

 

この告白には正直驚きました。


1日中食べることばかり考えている私からしたら信じられないこと。

 

それに食べることって動物にとってかなりの割合を占めていることなのに、
それがないとなると…

 

少しA子さんがかわいそうに感じましたが、
A子さん自身、

「苦労はあるものの食費にお金がかからないし、ダイエットの必要がない!」

と、とても明るい方なのが、1つの救いでした。

 

食について考える

娘に夜ご飯をあげていて、日中のことを思い出し、

A子さん自身とても明るい方だったけれど、裏には想像をはるかに超える苦労があるんだろうと思います。

そしてそれはA子さんだけでなく、彼女のご両親も…。

 

今2歳5か月になる娘も、離乳食はほとんど食べず、

何時間もかけて気合をいれた料理程、1口食べては吐き出していました。

 

なんとか食べてほしくて色んな料理本やレシピサイトを見たし、

1回で食べられないならと、1日に何度も小分けにしてあげたりもしていました。

 

1歳半くらいまでそれが続いたときは、

「この先どうなるの?」と半泣き状態でしたが、

いつの間にか食べる量が増え、食べ物への興味がわきはじめ、

今では「まだ食べるの!!?」って位食べるように進化しています。

 

でもA子さんのご両親はずっと不安を抱えているんですよね…。

きっとものすごく心配で、そして自分のことを責めているんではないかと思います。

 

食って当たり前のようで、当たり前じゃない。

 

とても考えさせられる経験をしました。

何かしてあげられるわけじゃないけど、

「そういう人もいる」ということを知ったことで、

普段当たり前に食べられる、美味しく食べられることだけでも幸せなんだということを忘れてはいけないなと思いました。